好きな人を好意的に見るのは当然ですが、 人間は勘違いを起こして嫌いな人を好きだと認識してしまうことがある。 例えば不真面目で仕事をサボッてばかりのダメ男と、自立していてなんでも独りでテキパキこなすキャリアウーマンの上司の場合、 「きちんと仕事しなさい」などと怒りながらも部下をフォローしたり新設にしているといつの間にか恋心を抱いていることがよくある。 理性的には呆れるぐらい情けない男なのに、本能で惹かれてしまうのです。
これは認知的不協和と呼ばれるもので、 自分の感情と行動に矛盾が生じたときに、行動を自分の本心だと誤認してしまう心理です。 嫌々ながらも手助けしたりお世話をしていると情のようなものが芽生えてくるのです。
若い男女のカップルを見ると、自転車で二人乗りして、彼女側がヤンチャ風な彼氏を後ろに乗せて漕いでいるのを結構見かける。 女性としては好きな人に奉仕し尽くすることで従属欲求や母性本能がくすぐられ、男性としても独占欲や支配欲が満たされ、 二人とも満足げな表情です。 他にも彼氏が彼女に「食べ物買ってきて」などパシリ扱いの用に御使いを頼むのも意外とラブラブな恋人同士に多い。
片思い中の相手にアプローチをするとき、どうしても自分から相手に尽くして満足してもらおうと努力してしまう。 しかし、このアタック方法はあまり効果的ではない。 その理由は気持ちが一方通行で相手からのリアクションが薄いからです。 人のしたことは全て自分に返ってくるといいます。
感謝すれば感謝され、呪えば呪われ、恋をすれば両思いになれるチャンスが生まれる。 情けは人のためならず、頭を撫でる行為は無意識のうちに自分の頭を撫でているのと同じ意味を持つのです。 恐らく人は与え続けられる愛情よりも「ギブ&テイク」の状態の方が幸福度が高いのでしょう。 相手の体を動かさせる、手をかけさせるという点では難易度は多少高いかもしれませんが、 本気で惚れさせたいのなら、どうにか相手をコントロールして、自分に尽くさせることが成功の秘訣です。
人は自分が使ったコスト(労力、時間、お金)などの量に比例して気持ちも重くなってきます。 男性が必死に口説いて苦労して手に入れた彼女は手放したくなくなるともいいます。 言い方を変えれば適度な苦痛を与えることが恋のスパイスとして非常に刺激的であり、 ハマってしまう作用をもたらすのです。 バラには棘があるから美しい、気持ちいいだけの無害な関係よりも、ちょっと毒があった方が夢中にさせるのです。
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・彼女に尽くさせる方法
女性は基本的に受身(M気質)であり、自分勝手に振り回す能動的な男が好きです。 女性を気遣う真面目で優しい紳士も魅力的ですが、もじもじしている優柔不断は生理的に受け付けなかったりする。 それよりも荒削りでぶっきらぼうでも野生的に求めてくれる男性に惚れこみやすい。
女性は男性から「好き」というセリフを引き出したいがために一生懸命尽くすところがあります。 初デートで男性から「好きだ」と告白されると嬉しい反面ちょっと冷めるという女性がいたりします。 恐らくこのタイプは母性本能が強く、愛されるよりも愛したい尽くし型なのです。 つまり、愛情表現をセーブしつつも、彼女に要求を突きつけるというのが尽くさせるコツ、テクニックです。
有名漫画うる星やつらでは「絶対好きって言わせるっちゃ」が名言であり、 最近の少女マンガのタイトルでも「好きっていいなよ」が大人気です。 女性はそれだけ「好き」という愛の言葉を重く捉えているようなので、 常日頃から軽々しくこの言葉を口にする男とはロマンチックな恋愛ができないと思うのかもしれません。 たまにご褒美としてクサイセリフを吐くからこそ希少価値が上がり女性の心は満足するのです。
また面倒見の良い女性を引っ掛ける男の共通点は、 身の上話や悲惨な過去を話すのをためらわないことです。 人はプライベートな話をされると親近感が湧き、秘密を私に打ち明けてくれたんだ という気持ちから応援したい気持ちが芽生えます。 もしデートをして付き合うなんてことになると、急にヒモ男になり金をせびってきたり借金を払わせることもある。 それでも彼女は彼氏に精神的に依存しているので別れようとしないのです。 尽くすという行為はこれほどまで人の心を縛り付ける強力さがあります。
・彼氏に尽くさせる方法
女性は自分の本心を隠して我慢していることが多い。 酷い人だと、欲求があるのにそれを一切伝えず「私の気持ちを理解してくれない」と不機嫌になったりするタイプもいる。 鈍感な彼氏や夫からすれば彼女や妻が急に怒り出したら、 チンプンカンプンで意味不明な言動に映るでしょう。
女性に求められている要素はわかりやすく付け入る隙を与えることです。 歪曲的な表現で誘うのではなく、明瞭にストレートに意思を伝えましょう。 結婚直前のカップルで彼氏がなかなか煮え切らない時も、 プロポーズして欲しいという意思表示をすると大抵は期待に応えてくれます。
男性は基本的に女性から「好き」と言われればどんな困難なお願いでも受け入れてくれます。 モテる女性はぶりっ子であり愛情表現や褒めるのとが得意で甘え上手です。 これは男性を信頼しているからこそのわがままぶりです。
男性は尽くさせてくれる女性と一緒にいて楽しいし自分の存在価値を確認でき安心できます。 おねだりをするのは恥ずかしいことでもプライドが傷つけられることでもありません。 男は女に掌の上で転がされて喜ぶ生き物です。 上下関係ではなく、恋人として色々して欲しいことを笑顔でメッセージにしてみましょう。 ただ、明らかに見下して命令するような口調は、男性の自尊心にダメージを与えてケンカになるかもしれないので注意しましょう。
多くの大人にとって子供は可愛い愛着が湧く存在です。 あまりに幼稚すぎるのは引かれる可能性もありますが、 適度な幼児性は「守ってあげたくなる」特徴のひとつです。
自分の願望、して欲しいことを素直に口にするだけで恐らく好意を持たれやすくなります。 相手にとって重い負担にならない程度の頼みごとはお互いにとっての利益なのかもしれません。 気を遣いすぎたり深く考え過ぎず自然体で成り行きに身を任せていると、思った以上に人間関係が良好になれることでしょう。
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