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ダブルバインド、誘導したい選択肢を出す

ダブルバインド(二重縛り、二重拘束)の意味は実は沢山あり、 ひとつの命令や指示をしてその後それに矛盾することを言い身動きが取れなくなる状態というのが 本来の意味です。例えば「怒らないから正直に言いなさい」 と言い「変なこと言ったらタダじゃおかないからな」 と言うことなどです。 ただ今回のメインはこれとは別の意味で、 選択肢を二つ提案して、どちらか一方を選ばないといけないかのような 状況にすることです。

世の中には断れない人間というものが存在する。 それだけなく、人は元々断ったり拒否するのに結構な精神的エネルギーを使い 消耗する「断るのは悪いな」と。 だからできるだけ相手の意見を肯定したり、オーケーしたい。波風立たないようにしたいと思っている。 このような心理はビジネスや仕事の営業でも使えるし、恋愛でも役立ちます。 この恋愛テクニックはデートに誘う時や、デート中に真価を発揮する非常に使いやすく効果的な ものです。

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ダブルバインド実践例

・メールで好きな人を誘導する

例えば、これから片思い中の好きな人とメールをしているとする。 適度に世間話もしたし、そろそろ二人きりの食事にでも誘ってみようと言う時に使います。 「良かったら映画でも見に行くか、家で遊びませんか?」という風な具合です。

これを送られてきた場合男性は「うひょー家で遊びたい!」と舞い上がってしまうかもしれませんが、 女性はそうではないこともあります。「下心があって怖いわ」 と思うかもしれない。でも拒否するのも友好関係を壊しそうで嫌だから、 「映画ならいいよ」とメールが来る可能性が高い。 デートに誘った側からすればもう大成功で喜ぶ瞬間でしょう。

人間は意外と自由に選択するというのが苦手で、 特に日本人は自己主張をあまりしないので「なんでもいいよ」と言われると 素直にしたいことが言えない。しかし二つの選択を提示してもらえると、 2分の1で選ぶだけでいいので気分が楽です。 これは強引な説得をする時にも有効で、 「あれかこれどっちかして」と言うとどちらかを実行してくれる可能性が高まります。 両方ともノーと言えないのは性格が良く協調性がある優しい男女なのでしょう。

・二面性を見せて支配するという意味合いもある

ダブルバインドには、ツンデレのように二面性やギャップで支配するという意味合いも含まれているようです。 恋愛の駆け引きの代表的なものには押し引きがある。 相手がまったく無関心だったら適度にプッシュし、追ってきたらちょっと身を引いてみる。 毎日メールや電話をくれていたのに、ある日突然一切の連絡が無くなるなど。

仲が悪いのに全然離れられないカップルなどがいる。 これなんかはまさにダブルバインドで縛られた、依存し合っている男女であると言えます。 いつもは好き好き言ってるのに、急に大嫌いと言ってきたりする。 俗に言うメンヘラのような精神状態。

簡単に言えばアメとムチ両方を与え続けている状態です。 これは一種の催眠や中毒のような状況で、マインドコントロールにも似たような面があります。 散々暴言を吐かれた後に「愛しているよ」と言われたり「可愛いよ」と褒められると全て許してしまう。 そしてそれが習慣化されると、悪口を言われたり悪態をつかれること=愛情であると刷り込まれて錯覚してしまうのです。

このように相手を操作しようとするダブルバインドは危険であり共依存の関係になってしまう ものです。 ただ、ちょっと恋のスパイス程度にギャップを見せる分にはまったく問題なく利用できます。 この活用が激しくなればなるほど、脳の感覚を狂わせるほど効果が抜群なのは間違いありません。



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