将来の夢を見たり希望を持つこと、それ自体はポジティブな発想で決して悪くないものです。 しかし期待の反対は失望であり、ちょっとしたきっかけでプラスの気持ちがマイナスに反転してしまうことが多い。
よくある例で言えばオレンジデイズのような大学生活というイメージがわかりやすい。 イケメンや美女に囲まれて毎日恋に勉強に遊びに充実した華やかな青春が送れると妄想して学校に入学してみたものの、 実際は課題や講義ばかりでごく平凡でつまらない日々になりがち。理想との落差に絶望しながらも惰性のキャンパスライフを送る人がほとんど。 このようなケースが至る所で見受けられる。
精神的に不安定な人はちょっと「あれっ」と疑問を持ったり不安になると、今までと正反対の感情を抱くことが多々ある。 期待するのも期待させるのも、変な誤解を生んだりギクシャクした空気を発生させる原因になったりして人間関係をややこしくするデメリットがあります。 特に日本人は神経質なので、微妙なところに気を使う必要が出てくるかもしれない。 片思い中の好きな人と上手にコミュニケーションを取るため、また、彼氏や彼女と長続きするための心構えとして自分なりの期待しない方法を考えてみましょう。
スポンサードリンク
・理想が高いと失望しやすくなる
初めから相手に極端な期待を抱いていると、自分の想像を裏切られた時に理想と現実のギャップでがっかりさが増して急激に冷めることになります。 男性の場合は絶対惚れさせるという決意でアプローチして振られると超ブルーになったりストーカー化したり、 女性の場合はちょっと気になる男性でも一回会って遊んでも、欠点や粗探しをしてはすぐ振ってしまうといったことが多い。
この二つの例では最初に相手から何か欲しいものがもらえるという意識があるため、心理的に負担を感じたり態度が急変するようになってしまう。 不満を抱く理由のひとつには、相手に対する過度な期待があります。 簡単にまとめてしまうと完璧主義や潔癖症は恋愛がうまくいかない確率が高いとも言える。
人間なんて自分の思い通りにコントロールできるような存在ではなく、 恋人や夫婦であっても脳も体も別々で他人みたいなものです。 誰かから想定外の行動や振る舞いをされた時のリアクションで「怒り」「不満」を感じることが多い人は自己中心的で、 周囲の人からサービスされないと気が済まない王様気質の性格なんだと思います。
ネット恋愛、メル友などの関係でもこれは大きな問題になってくる。 まだ顔を見たこともない相手にメールの文章や声だけで好意を抱くことがありますが、 この時に相手のルックス、容姿が美人、可愛い、イケメン、スポーツマン、お嬢様、妹系、など 優れた人で自分の好みに合致しているとの先入観があると、初面接、初デートで会った時に「いい人だけどなんか違う」といった第一印象になりやすい。
確かに好きなタイプから外れているなら自然消滅も仕方ないですが、 思い込みが激しいと、普通ぐらいの人でもイマイチなように感じてしまう。 特に相手に顔写真を求める男女は遊ぶ相手への期待度が高く、少しでも好みから外れているとプリクラや自撮り写メ画像を送った後、冷たくなったり音信不通になったりするのが特徴的です。 大体自分が憧れるような人と交際できる男女は限られているわけなので、理想像とうりふたつな相手と付き合うのは難しい。 恋愛の成功確率は自分の心の中にあるハードルの高さによって変化しているのです。
・一人の相手に集中しすぎる
恋愛は自分の理想的な人と運命的に出会い、そのまま交際、結婚を経て仲睦まじく生活できるのが理想的です。 しかし、実際は片思いをしていても話すきっかけがつかめず距離を縮められなかったり、一途に思っていても相手に新しい好きな人や、彼氏、彼女ができてしまったり 実らない恋になるケースの方が多い。
ざっくりと言ってしまえば、現代の日本人は半分位の男女が生涯独身になってきているし、 アプローチしたり愛の告白は成功するよりも振られる確率の方が高い。たとえ交際がスタートしても良好な関係がキープできるかは不透明で別れることも多い。 ストライクゾーンど真ん中の異性と付き合えるのは奇跡的で、多くの人はどこかで妥協して付き合いつつも幸せを感じています。 つまり、ドライな意見かもしれませんが独身時代の自由恋愛は1人の人ばかりに執着していてもあまりメリットがないのです。
もちろん結婚後は家庭や子供のために、滅私奉公をしなければいけないので、浮気しない誠実さが求められます。 しかし若い頃の恋愛は色んな異性と友達関係を築いておいた方が、恋人が作りやすくなります。 また、交際相手に依存して束縛してしまうと好意が重くて付き合ってる相手に嫌われることもある。
好みのタイプの範囲が狭く、好きな人が1人に絞られてしまうと、他の恋人候補が目に入らなくなったり消極的にもなります。 大体、リア充と呼ばれる人達はノリが良く、 巡り合わせや偶然、運命の出会いに身を委ねることで結婚に至る男女が多い。 1人だけに固執せず、その場の流れや神の導きのようなものに乗って複数の人と仲良くなると自然と良縁に恵まれます。
・背伸びしていい格好してしまう
相手に何かを求めるのに自分は何もしないふてぶてしい性格の人なら良いですが、 相手に期待をしていると、その度合いに合わせて無理に自分を大きく見せようとしてしまう。 そして、人間は相手の感情を読み取る神経(ミラーニューロン)が優れているので、 そのような強がっている様子は簡単に見て取れる。 そうするとお互いに気を使うストレスで疲れるし、一緒にいて緊張してしまい心が休まない。
無理に悪人になる必要はないですが、本意ではなく善人の演技をしているのは割と面倒くさいものです。 相手を傷つけまいと敬語で話してしまう、スキンシップはできるだけ控える、目を合わせないなど、 本能とは裏腹の行動をとってしまうと、恋愛が上手く行かない。 下手にブランド物で着飾ったり格好つけるより、背景の何もないただの人間として自然体で接することができると、 フィーリングが合うような感覚を相手に与えることができます。
・将来に不安を抱きすぎる
相手に対する期待が大きすぎると、自分の人生を背負うほどの負担をパートナーに求めるようになってしまう。 だから、結婚を前提に付き合うだけでも、異常に迷ってしまう保守的な人がいたりします。 これは特に女性に多い思考です。
確かに年齢的に30代であれば、本気で付き合える異性を見つけたいところですが、 10代、20代でもじっくり品定めするような考え方をしていると、いつまでたっても彼氏ができないという負のスパイラルに陥ったりする。 人は付き合っても別れられるし、結婚しても離婚できる。
結婚資金が無いからと様々な決断を先延ばししてしまうなども悪循環に陥る入り口なこともある。 人は未来を読むことなんてそうそうできません。数年後どのような技術発展があったり、あるいは混乱、命があるかもわかりません。 将来を憂慮している暇があるなら、今を幸せになれるような選択肢を信じて行動するべきだと思います。
・利害関係を考えると自然に接することができない
人は誰でも運命、偶然、天然など自然なものが好きで、それはお喋りの時のしぐさや態度、会話の内容などもそうです。 表面的に取り繕ったような苦笑いや、お金目当て、体目当てで下心満載の目つきなどは、勘のいい人ならなんとなく察することができるもので、 警戒心や嫌悪感を持たれて距離を取られてしまいます。
これは婚活でも同様で、初めから高望みして条件を狭めると、 出会う段階で打算的なので、相手に悪い印象を与えてしまいます。 お客様と店員のような主従関係を彼氏や彼女に求めると、そのカップルはギスギスして長続きしないことでしょう。 逆に自主的に奉仕してあげる、支えてあげるというサービス精神があると、相手からもお返しとして大切にされるようになります。
・期待しないと嬉しいことが増える
カップルだと相手にドラマのような展開を求めてしまいがちです。 「会話を盛り上げて欲しいな」「誕生日にはプレゼントが欲しい」「記念日にはロマンチックなデートがしたい」 「クリスマスは一緒に過ごしたい」「落ち込んでいる時には慰めて欲しい」など、 これらの期待が満たされれば、あらかじめ予想していたから嬉しさは半減するし、 逆に期待を裏切られた時は残念さや心寂しさを感じて他の異性と遊んでしまうかもしれません。
しかし、初めから期待しない人は、相手からの思いやりある行為は全て喜びに変わります。 結局、人間関係はギブアンドテイクになったらつまらなくなってしまう。 お互いに動物や子供のように、素直にコミュニケーションが取れると、特に面白い会話が無くても一緒にいるだけで楽しく思えてくるようになります。
期待とはつまり、自分勝手に相手から利益を求めている心理状態であり、 見返りを求めない無償の愛と比べると、相手は期待に応えるための気苦労で日々プレッシャーを感じることになります。 あらゆる物事に対して期待度を下げると、期待以上の人からの好意に対して感謝できることが増えて幸せを実感しやすくなります。
自分の頭にある無駄にハードルの高い偏見や価値観、基準に固執せず、 周囲の人々や動物達、自然のおかげで自分が生かされているのだと考えると、 あらゆる出会いや縁がどれだけありがたいものかがわかってきます。 そして、精神的に成長して大人になることで気持ちに余裕が出てきて、いつの間にかモテるようになったり恋愛がうまくいく確率も高くなるのではないかと思います。
このページに関連する記事
スポンサードリンク
Copyright(C)2024 恋愛tanu.com Co.,Ltd. AllRights Reserved.